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手帳の使い方インタビュー#105 兎原さん×大人の時間割帳

2019 年 4 月 8 日
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兎原さんの大人の時間割帳

手帳の使い方』インタビュー第105回目は兎原さんです。2018年の手帳は、「大人の時間割帳(日付なし)と使い方のアイディア集のセット」に決めたそう。この大人の時間割帳は兎原さんが開発した手帳なのです!兎原さんに手帳の使い方や楽しむコツなど活用法を教えていただきました♪



兎原さんのプロフィール

  • HN:兎原生美(うさはらいくみ)さん
  • 仕事:ネットショップ「うさぎの便利グッズ屋」運営
  • 運営ブログ:大人の時間割

―兎原さんの自己紹介

はじめまして。兎原生美です。
大人の時間割帳というスケジュール帳を作っています。オリジナルの紙モノをを扱うネットショップ「うさぎの便利グッズ屋」をやっています。

すてきな紙や印刷が大好きで、消しゴムはんこで原画を書いた絵本やカードを手作りしています。時々ハンドメイドイベントにも出展しています。いつか本を出したいと思っています。

兎原さんの『手帳の使い方』は?

―では、インタビューのスタートです。2018年の手帳は何を選びましたか?

兎原さんの大人の時間割帳

自分で作った手帳を使っています。
メインの手帳は「大人の時間割帳(日付なし)と使い方のアイディア集のセット」です。紺色の表紙のもの4冊セットです。3か月で1冊になっています。現行品の日付なしタイプはAmazonで3,672円。私が使っているのは2017年7月にMakuakeでクラウドファンディングをして10月に製品化した時のものです。

大人の時間割帳「使い方のアイディア集

左側の茶色い表紙のものが初回版の、使い方のアイディア集です。

兎原さんのサブの手帳

サブの手帳はいくつかあります。それぞれ、大人の時間割帳1か月分くらいの薄いもので、試供品の余り物や手作り品を使っています。

右上の「大人の時間割帳の試供品」で繁忙期の予定管理をしています。青の水玉と、ブルーグレーの表紙は、写真の上側にある「大人の時間割リーフ」を使った手作りです。

兎原さんの大人の時間割リーフ

大人の時間割リーフは両面時間割と片面時間割があります。大人の時間割帳の、綴じる前の本文用紙です。大人の時間割リーフの現行品はAmazonで150枚2,700円です。

大人の時間割リーフに青やグレーの厚紙の表紙をつけて、ホッチキスで綴じて作りました。グレーの表紙の大人の時間割帳が逆さまなのはわざとです。(実は大人の時間割帳を逆さまに使っているからです)

―『大人の時間割帳』に決めた理由は?

兎原さんの大人の時間割帳

こんな風に、時間割としても、ガントチャートとしても、メモ欄を入れても使える手帳がほしくて作りました。

私は物書き志望で、時間の管理がすごく苦手です。集中力はあって、6時間でも7時間でもできる限り書く、みたいな感じで創作していました。原稿は書けても、結果を出すところまではいけなくて。

兎原さんが参加したハンドメイドイベント

2015年の年末に、ハンドメイド作家になってイベントに出展してみたいと思うようになりました。翌年の秋の出展を目指して、創作のスケジュール管理のために市販の手帳を買いました。

ところが、市販の手帳は創作の時間管理に使いづらくて年末のうちに挫折。小学生の時は、時間割を見て次に何をするか把握して、1日にいろいろできていたのに……。そういう時間割のように簡単なスケジュール帳はないのかな……。することが時間順に並んでいて、もっとざっくり管理できる手帳があればいいのにと思いました。

そういう手帳は売っていなかったので、無印の方眼ノートに時間割の枠を書いて自作手帳を作りました。それが大人の時間割帳の最初です。

兎原さんの大人の時間割帳「バーチカル」

それを使ってスケジュール管理をして、実際に2016年の秋にハンドメイドイベントに出られたんです。私でも使えるくらい、めっちゃめちゃよかったんです。他にもこの手帳が必要な人がいるんじゃないかな。この思いつきを自分だけで使うのはもったいないと思いました。

兎原さん×大人の時間割帳

その時は、どうやって手帳が作られているかも知らなかったけど、方法をいろいろ調べて考えました。翌2017年の夏にクラウドファンディングでほしい方を募って、秋に支援してくださった方皆さまにお届けすることができました。それが『大人の時間割帳』です。

―過去に使ったのはどんな手帳ですか?

兎原さんのノート

まずは2015年~2016年の手帳から。せっかくなので、大人の時間割帳を最初に思いついた時のノートを見ていただければと思います。
無印良品 ノート・5mm方眼 A5・ダークグレー・30枚・糸綴じ(黒い表紙のA5サイズ方眼ノート)に時間割の枠を書いています。2015年12月から書き始めました。

兎原さんのノート"

時間割というと縦長のイメージがあったので、最初はノートを縦にして書いていました。時間帯は朝・昼・夕(おやつ)・夜の食事を区切りに、時間帯ごとに書いて、メモ欄も作っていました。

2月になると「普通の向きでノートを使っても時間割枠が書ける」と気づきました。春は2時間ごとの時間割をやってみました。すると仕事の前後が書けない(昼間しか書けない)のと、メモ欄がなくなってしまうのが私には合わなくて。

兎原さんのノート

夏くらいから3時間単位での時間割になり、今もその方法が続いています。途中で、時間帯は朝昼夕の3枠だけにして、下3枠に読書記録をつけたり今日がんばったことを書いてみたり。その時の生活に合わせて、微妙に書き方を変えながら1年ちょっと、無印のノートにお世話になりました。結構最初から、時間割枠と使い方はできあがっていたなと思います。

方眼ノートに線を引いたら、手書きで大人の時間割帳ができます。でも私は、スケジュール帳を使いこなせないタイプなので、だんだん線を引くのが面倒になってきました。

兎原さんの試作品

そこで2017年は、本文用紙だけを印刷して(今の大人の時間割リーフと同じもの)、レザックに文字を印刷して試作品を作って使いました。ホッチキスで綴じた手作りなんです。表紙が今と違いますね。レザックも、レトロな感じで気に入っています。

―手帳選びで失敗したことはありますか?

市販の手帳は全部挫折してきて、いまだに大人の時間割帳しかうまく使えません。

普通の見開き1週間を使うと、1日の枠の中に仕切りがないから予定がぐちゃぐちゃになってしまいます。いろいろすることはあっても「結局今、何をしたらいいのか」がわからない。普通のバーティカルを使うと、1時間単位で動けないし、予定がずれて来てわからなくなるし、重いから持ち歩かなくなってしまいます。

具体例を出すと、その手帳を使っている方とメーカーさんにわるいのでモニョモニョ……といった感じですが……。手帳がわるいのではなくて、自分は整理整頓が苦手なので、市販の手帳だとページの中が散らかってしまうんです。

無印のノートで自作したのがすごく気に入った後「売っている手帳で似たようなことができないか」をまず考えました。お店で買えたらそれが一番楽だなと思って。そこで、日付記入式の月間のスケジュール帳が、けっこう近いと思って買って試しました。

兎原さんの大人の時間割帳

でも枠の中に日付を書く小さな枠があるのが邪魔になるとか、方眼がないからきれいに書けない等があり、月間を週間に流用するといまいちだと思いました。私としては何かで代用するのでは満足できないと思いました。

だから工場で作ってもらおう、せっかくなら紙の質もデザインも、何もかもぜんぶ自分の好きなもので作ってもらおうと思って、大人の時間割帳ができました。


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―貴方の手帳を使う目的は何ですか?

兎原さんの大人の時間割帳

創作の時間管理のためです。
大人の時間割帳は、複数の工場でパーツを作ってもらい、製本してもらったものを、全部そろえて袋に詰めています。全部の工場の進捗を知っているのは私だけしかいません。時間の管理が苦手な私が、自分の創作の管理をしつつ、工場の進捗もチェックしないといけません。手帳を作るために、手帳が必要な状態です(笑)。この写真はサブの手帳たちです。

兎原さんの「繁忙期の進捗管理帳」

中央が大人の時間割帳の試供品を使った「繁忙期の進捗管理帳」です。
工場の予定までは普段の手帳に入りきれないので、繁忙期だけ別冊を追加しています。上段を工場、下段を私の進捗にして、見開き3週間(およそ半月)ずつ書いています。

私が作ったデータを早めに印刷屋さんに送れて、印刷のでき上がりなど後の工程が早まった場合も、付箋を動かせるので楽でわかりやすいです。

兎原さんの「Amazonでの数量管理帳」

左側の手帳は「Amazonでの数量管理帳」です。
両面に時間割枠がある大人の時間割リーフを重ねて作っています。工夫は、ノートの上下を逆さまにして、枠の外の余白が左側に来るようにしています。左側に品番を書いています。

いつ何個Amazonの倉庫に送って、何個売れたから、今何個ある、みたいなことがパソコンを見なくてもすぐにわかるようにしています。

兎原さんの「クラウドファンディングの時のご予約受付帳」

右上は「クラウドファンディングの時のご予約受付帳」です。
こちらは下の写真のように全部、片面が時間割で、片面が方眼の大人の時間割リーフを使って、表紙をつけて中綴じホッチキスで手作りしました。時間割ページ同士、方眼ページ同士、向かい合って重ねます。

兎原さんの大人の時間割帳

するとこうして見開きで時間割枠のページ、次は見開きで方眼ページ、次は見開きで時間割、と交互に現れる、面白いノートができます。

―手帳をいつ開きますか?

兎原さんの手帳タイム

仕事が順調な時(気持ちよく書ける)と、仕事の締切が本当にヤバい時(書かないと間に合わない)です。

今、初めての確定申告の準備が大変で、夜までひたすら同じ作業をしていて終わりが見えません。そういう時は、現実を見たくないので、どうしても手帳を開かずにスカスカになりがちです。(せっかくがんばって手帳を作ったのに……泣)見る時間が決まってないのもいけないですね。

―どんな風に手帳を使っていますか?

兎原さんの大人の時間割帳

前は付箋に予定を書いて貼って、できたことをフリクションで書き直していました。いそがしい時に面倒になって、付箋を貼りっぱなしスタイルになっています。せっかく筆記性がよくて高級な淡クリームキンマリを本文に使った意味がない感じになっています(笑)。でも土台がクリーム色だからかわいいという部分もあるので、これはこれでいいかなと思っています。

兎原さんの大人の時間割帳

普段の予定は、こんな風に3時間ごとの時間割でざっくり書いています。

初めてする作業は、予想外に時間がかかったり、思いのほかはかどったりするので、なかなか時間通りに進みません。そのため枠を3時間にして、1時間かかりそうな予定は2個まで、1時間かからないと思う予定は3個、付箋に書いて貼っています。こうするとだいたい何とかなります。今日中に終わらなかった予定は、付箋なので後日に貼り直して移動できます。このくらいのゆるい感じが私にはぴったりです。

右側の空白はその時の気分によって、今週のTO DOリストになったり、今週読んだ本一覧になったりします。

兎原さんの大人の時間割帳「ガントチャート」

大人の時間割帳は、たっぷり書けるガントチャートとしても使用できます。項目は好きに設定できるので、同じページで上半分をバーティカル、下半分をガントチャートのような、自由な使い方もできます。

兎原さんの大人の時間割帳「ファミリーカレンダー」

家族ごとの予定管理もでき、ファミリーカレンダーとしても使えます。同じページで、仕事の予定と家族の予定に分けて書くこともできます。


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―手帳に使っている主な筆記用具は何ですか?

兎原さんの筆記用具

愛用しているのは上の写真にもあるように、エナージェルとフリクションです。

付箋に文字を書く時は、エナージェルの0.4mmを使っています。太いペンだと文字がつぶれてしまいます。かといって細いペンだと細部がはっきりしすぎて、急いで書くと字が汚く見えてしまいます。エナージェルの0.4mmだと、大きい字を書いても貧弱にならず、でも小さいスペースにも書き込めて、しかも乾きが早いので使いやすいです。

終わった予定や、人と会うなど細かいことを書きたい時はフリクションを使って直接書きます。間違えても消せるので、ぐちゃぐちゃになるとよくわからなくなる私にはぴったりです。フリクションはインクがなくなるのが早いので、芯は0.38mmに替えて4色を使っています。

・仕事時間や読書など創作のインプットアウトプットは青。
・人との約束(仕事もプライベートも)は忘れたら大変なので赤。
・運動や美容室や病院など自分のメンテナンスは緑(後で見返す時用にちょっと目立たせたい)。
・それ以外の自分のことは黒で書いています。

朝・昼・夕の文字のように、太字にしたいところだけ黒の0.5mmを使います。

―手帳のことで悩みはありますか?

兎原さんの大人の時間割帳

いそがしくなって精神的に追いつめられてくると、現実を見たくなくて手帳を開かなくなりがちなところですね。本当は、仕事終わりに翌日の予定を立てて、仕事中も見るようにしたいと思っています。

今回のインタビューをきっかけに、手帳をもっと見ようと思って、仕組みを考えてみました。今年は100円ショップで買ったスタンドを使って、机の上に大人の時間割帳を立てる場所を作ろうかなと思っています。

兎原さんのうさぎさんアクセサリートレイ

付箋も小物入れ、ペンも筆箱に仕舞っていましたが、すぐに取れた方が書けるかなと思って。頂き物のうさぎさんアクセサリートレイに付箋とペンを置いてみました。これで、手帳をもっと活用できるようになるといいなと思います。

ページの真ん中にあるキラキラのひもは、月間ページと週間ページのしおりにしたくてつけています。長い1本のひもをかけて、今月のページと今週のページに垂らして、ひもがどこかに行かないように下は軽く結んでいます(片結びやちょうちょ結びの前の、くぐらせただけの状態)。

―手帳を使うコツや楽しみ方はありますか?

兎原さんのペンケース

手帳を使うコツは、3Mのポストイットがとにかく便利です。
一番小さい ポスト・イット スリム見出し(ミニ)というのですが、大人の時間割帳だと枠内に3枚貼れます。付箋に書いて貼ると、予定の移動が簡単なので、いつでも時間順にすっきり並んだページにできます。たくさん入っているから惜しみなく、じゃぶじゃぶ使えます。

ちょっと困るのは、買った時に入っているケースは、少しでも使うと隙間ができて、中身の付箋が散らばってしまいます。なんかいいケースはないものかと思って、ホッチキスの針が入っていた箱がちょうどいい大きさだったので付箋入れにしています。無印のケースがクラフト紙でおしゃれです。なぜか、コンビニで買ったミニチュアの消しゴムも入っています(ちっちゃいので入りました)。

このモフモフしていてこちらをじっと見つめてくるうさぎさんのペンケースに入れて、癒されています。

兎原さんの大人の時間割帳

手帳の楽しみ方は、表紙の紙が気持ちいいので、なでまわすためにあえてカバーをかけずに使っています。

兎原さんの大人の時間割帳

でも傷がつくのはいやなので、他のノート2冊の間を定位置にして、ファスナーの金具などで引っかかないようにしています。

―ズバリ!貴方にとって手帳とは?

すてきな未来に進むためのもの

私は大人の時間割帳を、これは皆さんに使ってもらいたいと思って、何にもわからなかったけれど製品化しました。大人の時間割帳のツイッターも、最初しばらくは知り合い5人くらいだったのが、1年半で450人くらいになりました。大人の時間割帳を作っていなかったら、皆さまと出会えていないんですよね。よろこんでいただけてとってもしあわせです。

兎原さんの大人の時間割帳

そう考えると手帳は予定の管理をしてくれる以上に、私をすてきな場所に連れて行ってくれてありがたいなと思っています。これからも皆さまのお役にたてるようなものをたくさん作っていきたいです。ありがとうございます。


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**********

藍玉@小林智子の似顔絵イラスト<藍玉より>「普段の予定は、こんな風に3時間ごとの時間割でざっくり書いています」とおっしゃる兎原さん。自分にぴったりの書き方を見つけるまでは違和感を感じてしまって、これでいいのかな?と不安になります。兎原さんは無印良品のノートを使って、縦にしたり2時間にしてみたりと試行錯誤を重ねて、3時間単位のスタイルができたのですね。手帳やノートを替えてしまうという方法もありますが、辛抱強く粘ってみると、新しい発見があるのだと兎原さんの頑張りを読んで感じました。

「手帳は予定の管理をしてくれる以上に、私をすてきな場所に連れて行ってくれてありがたいなと思っています」の言葉から、大人の時間割帳を通じて、あたたかい人達と出会えた喜びが伝わってきました。「時間管理が苦手な人の役に立ちたい!」という想いを形にするのは、うかがい知ることのできない大変なこともあったと思います。その熱い想いに触れて、本当に頭が下がる思いです。兎原さんのたどり着く場所には、どんな世界が広がっているのでしょう?ワクワクしますね。これからも影ながら応援しています♪

兎原さん、ご回答ありがとうございました!

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最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も笑顔がひとつ増えますように。

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