手帳の使い方インタビュー第28回目720さんの後編です。後編はmidoriのスパイラルリングノート(北国シロクマ)の書き方や楽しむコツなど活用法を教えていただきました♪
720さんの『手帳の使い方』の続きです
前編の記事はこちらをご覧くださいね。
>>手帳の使い方インタビュー#28 【前編】720さん×midoriのスパイラルリングノート(北国シロクマ)
―貴方の手帳を使う目的は何ですか?
旅のわくわくどきどき、楽しかったこと・しょっぱかったことを思い出し、描き記すことで追体験すること。(ひとつぶで三度おいしい!)そしてそれを友人とシェアすること、です!
―手帳をいつ開きますか?
旅の最中と直後です。
おもに夜、帰宅後、座卓で大量のパンフレットやレシートにまみれつつ開いています。
―どんな風に手帳を使っていますか?
スパイラルリングノートの1P目にこんな記述がありまして…。
あ、それもいいかも、と横に使用しています。まあ正直描きづらいので次からは縦にしようと考えています(笑)
基本的には、タイムテーブルにそって時系列順に起こったことを描きます。スマホやデジカメで撮った写真をみながら、トラベラーズノートに作った事前の旅程とあわせて描いていきます。
「ああ、こんなことあったなー」
「これおいしかったな」
「あそこは怖かった!」
などなど、「手帳を使う目的」でも書きましたが、まさに追体験。個人的に、旅でいちばんたのしいのは出発前、準備中だとおもっています。
しかし、手帳に記すことで
1.旅の準備 たのしい!
2.旅に行っている最中 たのし、くないこともあるけどおおよそたのしい!
3.旅から帰って手帳に記す たのしい!
で、三倍楽しめることに!(感想には個人差があります。)
インパクトに残ったことは気合いが入りますし、逆にしょっぱかったことは…うまいことごまかそうとしながら描きます(笑)
文字も絵もかくのは楽しいですが、正直時間がかかりそうなものは写真で済ませちゃいます。売り物でなし、あまりがんばりすぎると続かないと、自分の飽きっぽい質(たち)から言って思っていますので。
表紙は2冊目から旅関連の素材でコラージュをしています。
しかしその結果、だんだん汚れてきたので100均のビニールカバー(A4二つ折りのもの)を半分に切り、カバーにしています。汚れなくてお気に入りです。
―手帳のことで悩みはありますか?
ひとつめは、たまっていくこと、でしょうか。今はいいのですが、このまま際限なく増え続けたら本棚(本棚に保管しています。)がたいへんなことに!
手帳専用本棚を買わねば…あれ?それだと「本棚」ではなく「手帳棚」でしょうか。能率手帳・フランクリンプランナーには、専用の箱があると聞いてものすごくうらやましいです!
棚に収納しきれない分は、100均のDVDケースに分けてスタッキングしています。引っ越しがそれなりに多い人生を歩んでいますので、保管方法はけっこう悩みの種です。(手帳よ、てちょう、なぜおまえはそんなに太っていくのだい…)
ふたつめは、『手帳ゆる友』タグのおかげでだいぶ落ち着いたのですが、手帳について語れる/語ってくれる友人・知人が少ないこと。これは2015年の『ジブン手帳mini』目標ページにも書きましたが、今年の目標のひとつにして、悩みを解消できればとかんがえております。
※仕事と私事を併記していた2014年の月間ページ
さいごにみっつめは、とにかく仕事とプライベートのリンクがむずかしい!
去年から、母艦(midori ポケットダイアリー)には仕事のことは書かない(書ききれないうえに、ぐちゃぐちゃして見づらい→テンションが下がる)ようにしています。しかしこの「母艦の相棒」探しがなかなか難しく。今年はジブン手帳でトライしています。さらに、これに「家庭」のタスクが入る方はほんとうに大変だとおもいます…。
―手帳を使うコツや楽しみ方はありますか?
じぶんの「すきかって」にやること。そして、「見返して楽しいページ」をつくることです。
今回インタビューに答えさせていただいた、スパイラルリングノートは『見せる専用ノート』なため、ちょっと矛盾するようですが、「ほかのひとにどう思われようと、じぶんがときめく紙面をつくる」。長続きのコツであり、モチベーションもあがります。
空いたスペースや、白いページは、おいしかったお菓子のタグやおみやげの包み紙、買った好きなアーティストのアルバムについてきた帯などを貼るためのページです!時系列が前後しても、日付を書けば即席増補ページになります。
あとは、「マイルールを決める」でしょうか。ある程度方向性が決まらないと、「自由なはずなのに、かえって不自由」が発生するとおもいます。
Twitter手帳/文具タグで定期的に出現する『4色ボールペンの色分け』は、この「マイルール」のひとつだと、私はおもっています。
マイルール作成のコツとして、「すでに、どこに何を書くか/枠が決まっている手帳」を使う(ジブン手帳、ツバメの観察ノート、フランクリンプランナーなど)。
もしくは「最初にフォーマットをふせん(手帳のどこかのページ)に書いておき、慣れるまでそれを見ながら使う」だとおもいます。個人的にはふせんがおすすめです。手帳内に書いてしまうと、めくるのがめんどうくさい無精者でして…。
―ズバリ!貴方にとって手帳とは?
「マスターキー」です!
「相棒」、「自分を映す鏡」、いろいろ考えたのですが、やはりこれがいちばんしっくりくる回答でした。
デジタルツールと違って、手帳は自分がそばにいないと更新されません。過去のことでも、未来のことでも、記入するにはまず手帳を開いてペンをにぎる「私」が必要なんです。
その私が、
「ここからどこか」へ行った記録帳。
「ここではないどこか」へ逃げたいという走り書き。
「ここにはないどこか」へ行くための計画書。
そのすべてが手帳です。
個人的なイメージですが、過去と未来は、そこら辺に放りっぱなしにされず、引き出しや、扉の先にしまわれ/存在しているとおもっています。
そこを開けるための/至るための扉を開ける万能鍵が、手帳。
なんだかポエミーになってしまってお恥ずかしいですが、これが私なりの「手帳」観です。
よりたくさんのテチョラーさんが、楽しめますように。
よりたくさんの、テチョラーさんと、楽しめますように!
長くなってしまいすみません、インタビューありがとうございました。
HAVE A GOOD TECHO LIFE!!
藍玉より
720さんの手帳を使うコツや楽しみ方をうんうん!とうなずきながら読みました。なかでも「ほかのひとにどう思われようと、じぶんがときめく紙面をつくる」の言葉に深く共感します!手帳は他人のためでなく、自分のために書くもの。みんながこう書いているから自分もそうしなきゃ……と考えてしまうと、軸がブレてしまうと思うんですよね。良い点を取り入れながら、私はこれでいく!というスタイルを見つけ出せると、手帳を楽しめるんじゃないかと思います。
「そこを開けるための/至るための扉を開ける万能鍵が、手帳」の言葉がとても深いです。頭の中にポツポツと浮かんでは消える過去の記憶と未来への期待。それらを言葉にして手帳に書き綴ることで、具体化できたり、意外なヒントになったりするんですよね。手帳はよりよい未来へ繋げられるツールだと感じました。
今回は6冊の手帳のうち、スパイラルリングノートを中心にお話していただきました。ぜひ、他の手帳の使い方もお聴きしたいです。720さん、ご回答ありがとうございました!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も笑顔がひとつ増えますように。
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