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田辺聖子さんの『乗り換えの多い旅』を読んで悲しみを乗り越える

乗り換えの多い旅(田辺聖子)

幸せな毎日がずっと続くと思っていたのに、数年先には大きな悲しみが待っていた。なんてことがよくあります。悲しみに暮れる日々から抜け出すために、役立った一冊を紹介します。

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人生は電車を乗り換えていくもの

田辺聖子さんの『乗り換えの多い旅』は2011年4月の読売新聞で、イラストレーターの益田ミリさんが紹介していた本です。

乗り換えの多い旅 (集英社文庫)

ミリさんの書評を読んで、どうしても本が読みたくなり、ずっと探し続けていたのですが、やっと手に入りました!もう嬉しくって食い入るように読みました。

本書は『暮しの手帖』での連載をまとめたもので、いくつものエッセイの中に『乗り換えの多い旅』がありました。

人生は電車に乗る旅のようなもので、環境の変化、周りの変化、自分の変化によって、乗り換えしながら終点まで行くと書かれています。

50代、60代になっても続けられる働き方を考える

けんめいに仕事をしても、なかなか能率のあがらない、成果が目にみえないという状態。それならそれで、時間を多く取る、とか、のんびりあせらずすすめるとかいう、今までと違うやりかた、つまり別の電車に乗るべきなのだ。
『乗り換えの多い旅』160ページ

まだこのような状態にはなっていないのですが、「あとどのくらい働けるのだろう?」とぼんやり考えることがあります。老いのため両親の体力がなくなり、さらに母の足がわるくなって、自営業を辞めるまでの経緯をそばでみてきました。

父が脱サラして始めたお店は、父の夢でもあり、母とふたりで築き上げた思い入れの深いお店だったと思います。そんな父が「お母さんの足が痛んでるから、あと数年で終わりだな……」と寂しそうにつぶやいていた言葉が今も耳に残っています。私も今の仕事が大好きなので、いつかその時がやってくる、そう思うと悲しくなります。

でも、田辺さんが書かれているように今までと違うやり方をしていけば、長く仕事を続けられる気がします。幸いにも私の仕事はパソコンに向かうことが多く、体力を使う仕事ではないため、工夫をすれば何とか続けられると思うのです。今の仕事をしながら、50代、60代になっても続けられる働き方を考えていきたいです。

大切な人との別れも、いつか乗り越えられる

その人といつまでも同じ電車に乗っていられる、と思い込んでいたのに、自分だけ、乗り換え駅で乗り換えなければならない。どうしようもない。
『乗り換えの多い旅』163ページ

父の死をはじめ、大切な人との別れを経験してきました。愛情が深いほど悲しみも深く、立ち直るまでに時間がかかります。田辺さんはそれでも悲しみから立ち上がれる日が来ると勇気づけてくれました。

本書を読んで感じたのは、人は一人で生まれ、一人で死んでいくのだから、ずっと“同じ人”と“同じ電車”に乗ることはできないということです。たとえば、永遠に父と同じ電車に乗るなんてことはできませんでした。そう考えると、家族や親友もいつか別れが来てしまうのですね。

たとえ別れが悲しくても、行き先の違う電車に乗る運命だったのだと思えたら、悲しみを乗り越える日が必ずやってくる。田辺さんはそう教えてくれました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も笑顔がひとつ増えますように。

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